依存

副作用や依存性が弱い睡眠薬「ドラール」がかなり優秀!

睡眠薬は、主に作用時間の長さで分類されています。

3時間程度で効果が切れるものから何十時間も持続するものまで様々。

作用時間の長さによって、現れる副作用も変わってきます。

今回は、長時間作用型の睡眠薬『ドラール』の副作用についてまとめました。

効果が37時間も持続する

ドラール
分類長時間作用型
薬剤名クアゼパム
最高血中濃度
到達時間
3~4時間
血中半減期37時間
効果出現までの時間15~60分
作用時間37時間程度

ドラールはベンゾジアゼピン系の長時間作用型睡眠薬で、特長はなんと言っても37時間という作用時間の長さ。

これは長時間作用型の睡眠薬の中でもかなり長い方で、最長クラスとも言われています。

夜中に目が覚めてしまう『中途覚醒』や早朝に目が覚めてしまう『早期覚醒』、睡眠時間の割に寝た感じがしない『熟眠障害』に悩まされている人には効果が期待できる薬です。

しかし、薬の効果が出るまでに時間がかかるので、なかなか寝付けない『入眠障害』タイプの人には向いていません。

長く効くから副作用も起こりにくい

ドラールの主な副作用としては、以下のものが挙げられます。

持ち越し効果

翌朝まで薬の効果が残ってしまう『持ち越し効果』という副作用です。

長時間眠れるのはいいことですが、日中にまで眠気やだるさが残ってしまうのは困りものですね。

人によってはさらに作用時間が延びてしまうこともあります。

例えば、肝臓が悪い人。

薬は肝臓で分解されるため、肝臓が悪いとその力も弱まります。

その結果薬の分解に時間がかかり、通常よりも長い間体に薬が残ってしまうというわけです。

ふらつき、転倒

これは筋弛緩作用という、筋肉を緩める作用によって起こる現象です。

ベンゾジアゼピン系の睡眠薬には、睡眠作用の他にも以下のような作用があります。

・筋肉を緩める『筋弛緩作用』
・不安を和らげる『抗不安作用』
・痙攣を抑える『抗痙攣作用』

これらの作用の強さは薬の種類によって異なり、ドラールにもこの作用はありますが強さとしては弱めと言われています。

しかし、可能性は0ではないので注意が必要です。

依存性も低く安全

血中濃度が半分まで低下するまでの時間のことを『半減期』といい、一般的に半減期が長い睡眠薬は依存性が低いとされています。

とはいえ、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬にはどれも耐性や依存性が形成される危険があります。

耐性とは、体がだんだん薬に慣れてきて効き目が薄くなることです。

以前のような効果を求めて服用量を増やし、さらにまた耐性ができていき……と、負の連鎖に陥ってしまいます。

依存性という言葉の方がなじみがあるかもしれません。

睡眠薬以外の薬物やアルコールなどでもあることですが、常用しているうちに次第にそれなしではいられなくなってしまう現象のことです。

一般的に作用時間が短く急激に効く睡眠薬ほど依存性が強いと言われており、ドラールは37時間という作用時間の長さから依存の危険性は低いとされています。

とはいえ、これは医師の指示通りに正しく服用していた場合の話です。

勝手に服用量を増やしたり、眠れない状態なわけでもないのに睡眠薬を飲んでしまっていては、依存に陥る危険も大いにあります。

ドラールのデメリット

比較的安全性も高く様々なタイプの睡眠障害に効果的なドラールですが、デメリットもいくつかあります。

先程挙げた「持ち越し効果が多い」というものの他に、「食事の影響を受けやすい」「薬価が高い」などがあります。

ドラールは脂溶性の高い薬なので、食事と一緒に服用すると一気に吸収され、およそ三倍の濃度になってしまいます。

薬をちゃんと効かせるためにも、必ず食後に服用するようにしましょう。

また、他の睡眠薬と比べて薬価が高く、15mgのもの一錠で90.6円、20mgで107.7円となっています。

ドラールは日本より先にアメリカで発売され、その際に製薬会社が高い値段に設定してしまったために、日本でもそれに引きずられて薬価が高くなっているのだそうです。

まとめ

その作用時間の長さから依存性も低く、副作用も起きにくいドラール。

それでいてしっかりと効果があるのはなかなか優秀ですよね。

入眠障害の人には向いていませんが、それ以外のタイプにはおおむね効果が期待できます。

用法用量を守って正しく服用するのであれば、かなり安全に使用できると言えるでしょう。

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私も以前、こちらの『まこと薬局』さんを利用するにあたっていくつか問い合わせをしたのですが、対応がとても良く安心して利用できたのでおすすめしておきます。

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もう依存は怖くない!依存性の弱い睡眠薬がおすすめな理由

睡眠薬を使用するうえで一番怖いのは『依存』ではないでしょうか。

体に耐性がついて決められた量だけでは眠れなくなり、服用量を増やしていくことでさらに耐性が強まってどんどん依存の泥沼にはまっていく……

今回はそんな負の連鎖に陥らないために役立つ、依存性の弱い睡眠薬についてご紹介します。

睡眠薬はどんどん進化している

睡眠薬は時代とともに進化を遂げていて、副作用や依存性もどんどん緩和されています。

発売年代薬の種類
1950年代バルビツール酸系、
非バルビツール酸系
1960年代ベンゾジアゼピン系
1980年代非ベンゾジアゼピン系
2010年メラトニン受容体作動薬
2014年オレキシン受容体拮抗薬

この表はこれまでに使われてきた睡眠薬を年代順にまとめたもので、古いものほど副作用や依存性が強いです。

1950年代に生まれたバルビツール酸系の睡眠薬は副作用や依存性も強く、大量に飲んだりアルコールと同時に摂取したりすると死に至ることも珍しくない危険な薬でした。

そのため、現在では病院で処方されることはほとんどありません。

現在主流になっているのは1960年代に生まれたベンゾジアゼピン系と、ベンゾジアゼピン系を改良して生まれた非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬。

バルビツール酸系などに比べれば副作用は起きにくいとされていますが、実際にハルシオンやデパスなどのベンゾジアゼピン系の睡眠薬による依存が問題になっています。

非ベンゾジアゼピン系のものも、ベンゾジアゼピン系から改良されているとはいえ、長期の服用や過剰摂取により依存症に陥っている人が多いのも事実です。

安全性の高いロゼレム

そんな中、2010年に登場したのがメラトニン受容体作動薬。

ロゼレムという商品名で知られています。

作用時間は2~3時間と短いので、入眠障害に悩む方におすすめです。

従来の睡眠薬は脳の働きを抑えることで催眠作用を起こしていましたが、ロゼレムは体内時計を調節して眠気を誘発するというもの。

人は夜になると睡眠ホルモンの『メラトニン』が分泌されます。

これにより深部体温が低下し、休息に適した状態になり、眠気を感じるようになるという仕組みです。

ロゼレムはこのメラトニンに似た働きをするため、自然に眠りにつく時と似たような状態にしてくれるのです。

副作用が起こりにくい

ロゼレムの特長の一つに副作用が起こりにくいというものがありますが、やはり副作用が全く起こらないということはありません。

ロゼレムの服用で起こる副作用は、以下のものが確認されています。

・眠気
・頭痛
・めまい

眠気というのはいわゆる持ち越し効果。

日中まで眠気が持ち越してしまうという作用ですね。

ロゼレムが効きすぎてしまうために起こる副作用です。

頭痛やめまいなどの副作用も、軽度とはいえ起こる可能性があります。

依存性が極めて弱い

依存性の高い睡眠薬だと、服用をやめる時に不整脈、体の震え、耳鳴り、吐き気などの様々な離脱症状が起こります。

この離脱症状がかなり苦痛なために、睡眠薬をやめられないという人が後を絶ちません。

ロゼレムは依存性が極めて弱いため、服用をやめても離脱症状や反跳性不眠で苦しむことがありません。

ロゼレムのデメリット

・抗不安作用がないため実感が得られにくい
・翌朝に眠気を感じることが多い
・デプロメール/ルボックス(フルボキサミン)が使えない
・薬価が高い

ロゼレムは従来の睡眠薬のように抗不安作用がないので、効果が出ているという実感が得られにくいとのこと。

翌朝まで眠気が残ってしまう場合も少なくないようです。

また、抗うつ剤のデプロメール/ルボックス(フルボキサミン)を服用している人は要注意。

フルボキサミンはロゼレムの代謝酵素を阻害してしまうので、ロゼレムの分解が遅くなり血中濃度が数十倍にも膨れ上がってしまいます。

他の抗うつ剤との併用は可能です。

薬価が高いのは新しい薬なので仕方ないかもしれませんね。

ロゼレムの薬価は8mgのもので84.9円です。

依存性の弱いベルソムラ

ベルソムラはロゼレムよりさらに新しく、2014年に生まれた睡眠薬です。

作用時間は6~7時間なので、夜中に目が覚めてしまうというタイプの不眠に効果的です。

自然な眠りにつくことができるという点ではロゼレムと共通していますが、催眠作用の仕組みが違います。

ベルソムラの作用には、『オレキシン』という神経伝達物質が関係しています。

オレキシンは様々な神経細胞を活発にする働きがあり、本来であれば日中に増加して夜間に減少します。

ベルソムラの副作用

確認されているベルソムラの副作用としては以下のものがあります。

・眠気
・頭痛
・疲労
・悪夢

副作用が起こりにくいとはいえ、可能性が全くないわけではありません。

実際に不眠患者を対象とした試験でこのような副作用が報告されています。

特に気になるのが悪夢という副作用。

夢くらいなんてことないと思うかもしれませんが、何度も悪夢を見続けていればストレスもたまりますし、何より悪夢のせいで夜中に目が覚めてしまうということも考えられます。

健康に直接害はないとはいえ、軽視できない副作用です。

耐性や依存性がない

報告されている副作用は少なくないですが、ベルソムラが優れているのは耐性や依存性がないことです。

通常、睡眠薬を長期にわたって服用していると体が薬に慣れてしまってだんだん薬効が感じられなくなってきます。

結果、効果を求めて服用量が増えてそれにまた耐性がついて……というのが依存の仕組みです。

ベルソムラは飲み続けても耐性ができにくく、服用をやめても離脱症状や反跳性不眠などが起こらなかったという臨床試験の結果があります。

ベルソムラのデメリット

・悪夢を見ることが多い
・翌日の眠気が多い
・薬価が高い
・グレープフルーツジュースは控えなければならない

悪夢は先程触れた通り、翌日の眠気や薬価についてはロゼレムと共通しています。

ちなみにベルソムラの薬価は10mgのもので68円。

15mgで89.1円、20mgで107.9円です。

グレープフルーツジュースがだめな理由も、ロゼレムと同じようなものです。

ベルソムラは、CYP3Aという肝臓の酵素で代謝されます。

グレープフルーツジュースはCYP3Aを阻害してしまうため、ベルソムラの代謝ができず体内の濃度が急激に上がってしまいます。

薬を正しく使うためにも、グレープフルーツジュースを飲むのは控えましょう。

まとめ

実際に依存症に苦しんでいる人がたくさんいることもあり、睡眠薬=依存性が強くて怖い薬、というイメージはまだぬぐい切れません。

ですが、依存性が弱く安全性の高い薬がこれから主流になっていけば、依存症患者の数は減っていくのではないでしょうか。

ロゼレムやベルソムラが睡眠障害に悩む人たちの救世主となることを願います。

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もちろん、自分に合った薬を使うことも大事です。

睡眠薬は病院で処方してもらうだけでなく、個人輸入代行サイトからも買うことができます。

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