睡眠薬の中でも特に即効性と効果の強さに定評のあるハルシオン。
でも強めの薬は副作用が気になる、という方も多いと思います。
まずはハルシオンがどんな薬なのか、どんな副作用があるのかということを理解しておきましょう。
即効性と効果は抜群!
ハルシオン | |
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分類 | 超短時間作用型 |
薬剤名 | トリアゾラム |
最高血中濃度 到達時間 | 1.2時間 |
血中半減期 | 2.9時間 |
効果出現までの時間 | 10~20分程度 |
作用時間 | 2~4時間程度 |
ハルシオンはベンゾジアゼピン系の睡眠薬で、超短時間作用型に分類されます。
服用から10~20分程度で効果が表れ始め、1.2時間ほどで最高血中濃度に到達します。
血中の濃度が半分まで落ちるのには2.9時間ほど。
即効性があり短時間でよく効くので、なかなか寝付けないタイプの「入眠困難」という睡眠障害の人に向いています。
逆に言えば、寝付いてから起きるまでに何度も目が覚めてしまう「中途覚醒」などには向いていません。
主に見られる副作用
睡眠薬にはベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピン系があり、ハルシオンが属するベンゾジアゼピン系の方が副作用は出やすいと言われています。
睡眠薬の代表的な副作用はいくつかありますが、今回はハルシオンを服用した場合に起こりやすい副作用を紹介します。
記憶障害
記憶障害というとちょっと大げさな感じもしますが、薬を飲んでから眠るまでの間や夜中に目が覚めた時のことを忘れてしまうことを指します。
これはハルシオンなどの超短時間作用型の睡眠薬を服用した場合に発生しやすいと言われています。
なぜこんなことが起こるかというと、薬が急激に効くことで脳が中途半端な覚醒状態をになってしまうせいです。
反跳性不眠
それまで使っていた睡眠薬を突然やめたことで起こる現象で、睡眠薬を服用し始めた頃よりも強い不眠に襲われます。
これが原因で睡眠薬をやめられなくなるという人も多いです。
ハルシオンのように、短時間でガツンと効くタイプの睡眠薬を服用し続けていた人に起こりやすいと言われています。
奇異反応
睡眠薬を飲むことで不安や緊張が高まったり、攻撃的な行動を取ったりすること。
多量の睡眠薬を服用した時や、睡眠薬と一緒にアルコールを摂取した時に発生します。
なお、睡眠薬とアルコールを一緒に摂ることは非常に危険で、夢遊病のような症状など、思いがけない副作用が出る危険があります。
海外では販売が禁止されるほど強い!
強くて即効性のある睡眠薬は、依存や乱用に繋がりやすいと言われています。
ハルシオンもそういった傾向があるので、イギリスなどいくつかの国では販売が禁止されています。
依存性が強くて販売禁止になった薬、なんて言うととんでもなく危ない薬のように聞こえてしまいますね。
しかし日本では処方が許可されていますし、用法容量を守って正しく服用すればそうそう依存症にはなりません。
依存症になってしまう人は決められた量より多くの量を勝手に飲んでしまったり、医師から減薬を指示されているにもかかわらずそれを無視してしまうような人です。
睡眠薬への依存も薬物依存の一種ですから、服用の際にはちゃんとルールを守り、依存の危険性も把握しておく必要があります。
まとめ
いかがでしたか?
ハルシオンは効果が強いのでその分副作用も心配になりますが、医師の指導のもと正しく服用していれば問題はありません。
使用を検討している人は、まずは必ず専門の医療機関で医師に相談してください。
勝手に大量に服用したり、必要ない時にまで頻繁に飲むと依存症などの危険があります。
そのリスクをきちんと理解した上で使用するようにしましょう。
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