近頃不眠気味だけど、薬には極力頼りたくない……
そんな悩みを抱えていませんか?
不眠の原因にはいろいろなものがありますが、ストレスを軽減して心と体をリラックスさせることも大事。
その第一歩として、アロマを使ってみるのはいかがでしょう。
いい香りに包まれているだけでなんとなく幸せな気持ちになりますし、上質な眠りにつける気がしませんか?
今回は不眠に効果のあるアロマと初心者でも簡単にできるアロマテラピーのやり方を紹介していきます。
リラックス効果抜群!おすすめのアロマ5選
アロマテラピーに用いるオイルは精油(エッセンシャルオイル)と呼ばれ、植物の花や葉、果実、樹皮などから抽出した100%の天然オイルを指します。
その種類は実に様々で、種類によって値段もかなり幅広いです。
その中でも特にリラックス効果が期待でき、比較的初心者向けのアロマ5つをご紹介します。
ラベンダー
リラックス効果ナンバーワンは何と言ってもラベンダー。
ハンドクリームなど、コスメにもよく使われる香りなのでアロマの中でもかなりなじみ深い香りだと思います。
アロマに使用されるラベンダーにはいくつか種類がありますが、ここで紹介するのは「真正ラベンダー」というものです。
自律神経のバランスを整え、ストレスや不安をときほぐしてくれます。
オレンジスイート
みなさんがよく知っているあのオレンジの香りです。
オレンジにはスイートとビターがありますが、ビターの方が苦みがある香りの分上級者向け。
スイートの方がクセがないので年齢を問わず人気のアロマです。
リラックス効果だけでなく、リフレッシュ効果も期待できます。
ゼラニウム
甘く華やかなフローラル系の香りで、ローズの香りにも似ています。
自律神経のバランスを整えてくれる働きがあるので、ストレスや情緒不安定に効果的です。
また、ホルモン分泌を調整する作用があるので、生理痛や生理不順、PMSや更年期障害など女性特有の症状にも効果があります。
クラリセージ
クラリセージは、これまで紹介したものよりは少し香りにクセがあります。
ナッツのようなほのかな甘みのある香りと言われていますが、ちょっと植物独特の香りがします。
効能としては抗うつ作用、鎮静作用などがあり、不安やストレス、緊張などを和らげてくれます。
また、ゼラニウムと同じく女性特有の症状にも効果がある女性の味方でもあります。
カモミールローマン
ギリシャ語で「大地のリンゴ」とも呼ばれているカモミールローマン。
カモミールというとハーブティーのイメージがありますが、ハーブティーに使われているのはカモミールジャーマンという一年草。
カモミールローマンは多年草で、アロマとしてはローマンの方が甘く優しいクセのない香りなのでジャーマンよりも好まれます。
鎮静作用があり、中枢神経を鎮めてくれるので不眠に効果的です。
ただ、エッセンシャルオイルの中でもかなり高価なのが難点。
精油だけでもOK!アロマテラピーのやり方
アロマを楽しむ方法はいくつかあります。
精油が一つあればできる方法もあるので自分に合った方法で試してみてください。
見ても癒されるディフューザー
眠りにつくまでずっと香りを感じ続けたいなら王道のディフューザーが一番。
微細な霧とともにアロマの香りがふわっと広がります。
LEDライトがゆったりと光って視覚からもリラックス効果を得られるものや加湿器としての機能もついているものなど、種類は様々。
スタイリッシュなデザインのものもあるので、お部屋のインテリアに合わせて選ぶのも楽しいです。
ティッシュやコットンにつけて枕元に
この方法が一番簡単!精油一つあればできます。
折りたたんだティッシュやコットンに数滴たらして直接香りをかいだり、枕元に置いておくだけでもリラックス効果があります。
かなり手軽にできるので、アロマテラピーの入門におすすめです。
オイルマッサージで疲労回復も
精油のほとんど(ラベンダーとティーツリー以外)はそのまま直接肌につけることはできませんが、ホホバオイルなどで希釈することで肌に塗ることができます。
手のひらに100円玉くらいの大きさに出し、両手のひらになじませます。
腕や脚、デコルテなど、香りを楽しみながらゆっくりとマッサージしてください。
お風呂上がりにやると血行が良くなっているのでより効果的です。
アロマでゆったりバスタイム
浴槽にお湯を張り、そこに精油を1~5滴ほどたらせばアロマバスの完成。
あたたかいお湯と香りに包まれて安らかなバスタイムを過ごすことができます。
ちなみに、湯船にゆっくり浸かることも安眠のために大切なこと。
38℃~40℃程度のお湯に10分~15分ほど浸かり、体をしっかりと温めましょう。
お湯の温度が高すぎると交感神経が働いて体が覚醒してしまい、逆効果になる可能性もあるので要注意です。
超簡易ルームスプレー
こちらもかなり簡単な方法。
水を入れたスプレーボトルにお好みの精油を数滴たらし、しっかりとボトルをしめてシャカシャカ振るだけ!
これで簡易ルームスプレーの完成です。
精油は水には溶けないので、必ず使う前に振って混ぜることを忘れずに!
本格的に作るのであれば無水エタノールや精製水などを使うのですが、今回はあくまで簡易性重視で。
寝る前に寝室にシュッシュッと吹きかけると、部屋がほのかにいい香りに包まれます。
ただ、香りはそこまで長続きしないのでリラックス効果としては低め。
ロフトやハンズでも購入可能!
エッセンシャルオイルは、アロマ専門店以外でも取り扱っています。
おすすめのブランドをいくつかご紹介するので、参考にしてみてくださいね。
無印良品
みなさんご存知無印良品でも精油を取り扱っています。
店頭でディフューザーが動いているのを見たことがある方もいるでしょう。
専門店に比べたら品揃えは劣りますが、比較的安く買えますし、入門としては十分。
店舗数も多いので、行きやすさでは一番ではないでしょうか。
生活の木
全国的に展開しているハーブやアロマの専門店です。
無印良品に比べると店舗数は少ないですが、専門店だけあって本格的なアロマグッズが多数揃っています。
イオンモールなどの大型ショッピングモールに入っていることもあるので、お近くの店舗をチェックしてみてください。
店員さんもアロマに詳しい人が多いので、きっと相談に乗ってくれますよ。
ラ・フルール
ラ・フルールは、美健というアロマ専門メーカーのブランド。
主にオンラインストアで購入できますが、ロフトや東急ハンズでも取り扱っています。
他のブランドと比較すると少し効果ですが、『エコサート』という世界最大規模のオーガニック認証機関から認められた製品には絶対的な信頼を置けます。
とにかく本格的なものを使ってみたいという方にはおすすめです!
GAIA NP
GAIA NPのアロマオイルはリラクゼーションサロンでも使われている本格派。
エッセンシャルオイルの種類もかなり豊富で、目的に合わせたブレンドオイルも人気です。
以前は新潟に実店舗があったようなのですが、閉店してしまったそうです。
オンラインストアの他にも東急ハンズやロフトでも取り扱いがあるので、ぜひ探してみてください。
買う前に直接香りを確かめて!
精油はインターネットでも買えますが、できれば店頭で香りを確認してから購入することをおすすめします。
説明を読んで香りを想像するにも限界はありますし、何より実際に体験するのが一番手っ取り早いです。
同じ植物の精油でもブランドによって香りも微妙に違うので、よりこだわりたい方は店舗を巡って比較してみるのもいいでしょう。
また、ここで注意してほしいのはリラックス効果があるオイルだからと言って苦手な香りを無理してかがないこと。
嫌いな香りを無理にかぎ続けると、逆にストレスになってしまいます。
一番いいのは好きな香りをかいでリラックスすることなので、今回紹介した種類以外のもので好きな香りを見つけたらそれを使ってみるのもいいでしょう。
百円ショップで売ってるものはダメ!
アロマオイルという名称で販売されているので誤解しがちですが、ダイソーなどの百円ショップで売っているアロマオイルは精油ではありません。
植物から抽出された精油や合成の香料をアルコールや鉱物油などで希釈したもので、アロマテラピーとしての効果はあまり期待できないのです。
芳香剤として使う程度ならいいですが、不眠改善のために効果を期待して使うのであれば、自然の植物からとれた100%の精油を選ぶことをおすすめします。
値段
ブランドはもちろん、植物の種類や内容量によってもかなり値段に差があります。
今回紹介した精油の値段をブランドごとにまとめてみましたのでご覧ください。
無印良品 | 生活の木 | ラ・フルール | GAIA | |
---|---|---|---|---|
ラベンダー | 1,400円 (10ml) | 648円 (3ml) | 1,080円 (3ml) | 972円 (5ml) |
オレンジスイート | 900円 (10ml) | 648円 (3ml) | 1,080円 (3ml) | 972円 (5ml) |
ゼラニウム | 1,800円 (10ml) | 972円 (3ml) | 1,620円 (3.3ml) | 1,188円 (5ml) |
クラリセージ | - | 972円 (3ml) | 1,620円 (3.3ml) | 1,944円 (5ml) |
カモミールローマン | - | 3,780円 (3ml) | 6,480円 (3ml) | 7,560円 (3ml) |
ラベンダーやオレンジスイートは精油の中でも一番手に入れやすい価格帯です。
ゼラニウムやクラリセージは少し値段が上がり、カモミールローマンはどのブランドでもかなり高価です。
無印良品は一瓶の量が多く、10mlか30mlしか選べません。
一度に大容量のものを買うとお得ではありますが、時間の経過とともにオイルが劣化してしまうのはどうしても防げません。
慣れてきて頻繁に使うようになれば大容量のものでもいいですが、常に新鮮な精油を使うためにもまずは少量のものを選ぶことをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?
アロマテラピーというといろいろとグッズを揃えなければいけないというイメージがありますが、実は精油一つだけ買えば簡単にできてしまうのです。
今まで敷居の高い趣味だという印象があった方も、ぐっと身近に感じられたのではないでしょうか。
種類もかなりたくさんあるので、好きな香りを探すだけでも気分転換になって楽しいです。
実感としては「なんとなくリラックスできたような気がする」程度でも、思っている以上に香りが心身に与える影響って大きいんですよ。
とはいえ、アロマを使ったからといって不眠が改善されないことももちろんあります。
その場合は睡眠薬の力を借りることになると思いますが、必ず自分の不眠のタイプをきちんと把握し、それに合った睡眠薬を用法用量を守って正しく使うようにしてくださいね。
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